【回顧記事】マイルチャンピオンシップの振り返り＆走れる馬の選択例とは？？

では恒例の重賞回顧。今回はマイルCSに絞ります！

マイルCSの振り返り

結果は以下のようになりました。ミルコ確変中ですね（笑）完全に差し決着。内側前より中央〜外から差してきた馬が上位着順。外厩初戦もしく２走目の馬が上位を占め、３走目以降の馬たちは走れず。もう避けては通れないファクターになりつつあるように思えます。

以下各馬短評です。

ペルシアンナイト吉澤SW２走目。 G1の舞台で走れるタイミングに持ってくる、かつ勝てる鞍上を配置するという。これぞ現代競馬！という印象です。G1レーシングもしてやったりの結果ですね。素晴らしい！エアスピネル在厩５走目。走れるんかい！これがライアン・ムーアの手腕＆厩舎調整力でしょうか。ただ、これだけやってG1勝てないところが高い次元で「もっていない」とも言える。しっかし良い馬ですねえ本当… サングレーザー宇治田原優駿S１走目。他の馬と見比べればこの結果は納得。後述で掘り下げます。レーヌミノル宇治田原優駿S１走目。人気薄で驚いた方が多いのではないでしょうか。個人的には「だよねー」の感覚。こちらも後述で掘り下げます。イスラボニータ山元TC２走目。引退も近い年齢ってことを考えると勲章欲しかったのでは。上がり性能は決して高くないのに後ろからよくここまできたと思います。

走れる馬判断の一例とは？？

今回のマイルCSの結果から仮説をひとつ具体例として紹介できるので少し触れておきたいと思います。

端的に言うと、「外厩先が変わって走る馬と走らない馬」の違いです。前提として以下説明。・「外」列が外厩先マークです。・同列「外」の文字はその他外厩先の総称。・上記列が空欄の場合は在厩です（一部は何走目かわかるようにしています）・厩　→ 外厩利用時の好走率（厩舎別）・騎　→ 外厩利用時の好走率（騎手別） ※これらはJRDBの外厩データを元に独自に分析したものです。

サングレーザー今までの戦績を見ます。合計３つの文字がありますので、生涯で３つの外厩先を利用しています。宇治田原優駿S、追分リリーバレー、山元TCです。注目してほしいのはどの外厩先であっても馬券圏内に好走している事です。そしてクラスも関係ないです。どこにいようが安定した成績を出せるということは調整過程が変わっても好走できる、と言えます。調子にブレがないので好走確率が落ちないと解釈しています。簡単に言うと「外厩１走目ならいつでも絶好調」です。ちなみに、この手のタイプは強い馬です。走れるタイミングで大きく崩れるとわからんですが。

レーヌミノルサングレーザーと同じように見ると、合計２つの文字なので生涯で２つの外厩先を使っています。宇治田原優駿Sとフジワラファームになります。サングレーザーと大きく違うのは、宇治田原では好走続きであり「外」のフジワラファーム後は着順を大きく下げています。簡単に言うと、「宇治田原優駿Sだと走る」ということです。今回走れるだろうと思った理由は外厩先が元に戻ったからです。僕はローズS以降、外厩先が宇治田原優駿Sに戻るまではおそらく好走しないと仮説を立てていました。4着なので馬券にはなっていませんが、明らかに着順あげてます。買い時で馬券にならなかったのは痛恨ですが、仮説が実証された良いサンプルです。

というように、外厩先が変わった場合は基本評価を下げ一度でも好走すれば加点要素と割り切って高評価します。

なお上記２頭以外だとレッドファルクスやレッツゴードンキが該当します。あ、どっちもGⅠ馬ですね。「G1馬はダテじゃない！」とも言えます。

次走に活かすために？

何頭かピックアップして負けた馬から。

レッドファルクス山元TC２走目。ついに走れるタイミングでコケてしまいました。でも最高のタイミングではないので、もう一回見たいです。ヤングマンパワー天栄２走目。走れる部類ですが２走目より１走目の方が好走するタイプなので、見限るにはまだ早いです。このレベルなら関西より関東で見たい。サトノアラジン NFしがらき３走目。走れるのは２走目までなので今回は度外視で良いです。むしろ前走の状況がツイていない。春のG１馬とは言え、前走走ってないから今回この人気なら！という解釈は僕的には罠ですね。それ以前の問題なので。サングレーザーとレーヌミノルとは異なる事例とも言えますね。こちらは「いつまで走れる状態を維持できるか？」という観点です。

余談ですが、よく、◯◯経由の馬の成績は〜などの分析を見ることがあります。僕の場合重要なのはそこではなく「そもそも走れる準備できてる？」なので、極端な場合を除き前走◯◯を使った馬は×××…という考えは基本持ちません。